ドライアイ

マイボーム腺機能不全とコンタクトレンズ

Saint-Étienne, France

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Dr Marie-Caroline Trone

Saint-Étienne University Hospital(フランス)の眼科医

ソフトコンタクトレンズを装用し、軽度のマイボーム腺機能不全(MGD)を伴うドライアイ症候群(DES)のある女性患者さんの診断と治療。臨床検査によって詳細な診断を実施して、C.STIM®高強度パルス光治療を開始しました。3ヵ月後、症状の軽減が認められ、コンタクトレンズの装用感が一日を通して改善しました。

既往歴:

Ms B.(24歳、医学生)は、一日の終わりに眼の刺痛やゴロゴロ感を伴うコンタクトレンズの不快感を訴えました。近視で、2週間交換ソフトコンタクトレンズを装用しています。

#1

臨床検査

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問診により、コンタクトレンズの装用がドライアイ疾患の危険因子であることが明らかになりました。

OSDI質問票のスコアは、コンタクトレンズを装用して25でした。

眼科検査の結果は以下のとおりでした:

細隙灯検査では、マイボーム腺内に脂質の沈着および著しい化粧品の沈着が認められました。

コンタクトレンズへの著しい沈着と、軽度のマイボーム腺機能不全(MGD)とが組み合わさり、蒸発亢進型ドライアイ症候群(DES)を引き起こしていました。患者さんはコンタクトレンズに大きな不快感を呈しており、装用を断念することになる可能性も考えられました。

レンズへの脂質沈着に注目する

レンズへの脂質沈着は、以下によって変わります:

  • レンズ材料の化学組成
  • 涙液層の組成の個人差
  • まばたきの質
  • 環境因子

現在の健康に関する背景(在宅勤務、スクリーン使用時間の増加、マスク着用など)も、脂質沈着を悪化させる可能性があります。

そのため、レンズをマッサージして洗浄し、レンズ交換の頻度を上げること(2週間ごと又は毎日)の重要性を強調して、予防に重点を置くことが重要です。

#2

初期治療

患者さんに、まばたきするたびにマイボーム腺から自然にマイバムが圧出されるようにするため、まばたき運動をするよう伝えました。

また、眼瞼を温めてマッサージする眼瞼ケアについて説明しました。

日中に必要に応じてレンズに滴下するよう、低粘度で防腐剤無添加の人工涙液を処方しました。

レンズケアに関するコツとして、レンズを取り外して浸漬する前に、酸化ケア用品や多機能ケア用品を使用してレンズをマッサージすることを説明しました。

下眼瞼縁にはメイクをしないよう注意しました。

2ヵ月後の経過観察の予約を取りました。

その経過観察時に患者さんは、処方された治療(眼瞼マッサージ、まばたき運動)のおかげでレンズの装用感が改善したと報告しました。ただ、一日の終わりには不快感が残り、視界がぼやけることがありました。

臨床検査では、軽度のマイボーム腺機能不全と脂質の沈着が認められました(化粧品の沈着はなし)。

C.STIM®によるIPL治療を提案し、対症療法を継続しました。

#3

C.STIM®によるIPL治療

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治療プロトコールは、D0、D15およびD45の3回のセッションから成るものとしました。

フルエンスを8 J/cm2とし、各セッションで各側4ショットを照射しました。治療時は、患者さんも医師も保護ゴーグルを着用しました。

各セッションの最後に、結果を最善のものとするために、鉗子を用いてマイバムを圧出しました。C.STIM® IPL治療で発生する熱によって、手でマイバムを圧出するのが容易になります。

なお、コンタクトレンズが深く覆われている場合は、各セッションの前に患者さんがコンタクトレンズを外すことが重要となります。

#4

3ヵ月後の結果

IPL治療プロトコールの実施から3ヵ月後、症状の改善が認められました。臨床検査で、コンタクトレンズに脂質の沈着はみられなくなりました。レンズの装用感が一日を通して以前よりもはるかに快適になりました。